注文住宅(WB工法)

 

注文住宅(WB工法)

注文住宅(WB工法)
 
栓打軸組み工法とは、1300年の歴史ある伝統工法で、木材の特性を生かして、「栓」で組上げる工法です。
プレカットでは出来ない工法なので、全て手刻みでしかできません。
工期は少しかかりますが、家の丈夫さには自信があります。
ここでは、WB工法の各工程を紹介しております。
 

刻み中

刻み中
 
木材は大きな寸法の物を使用しています。
 
 寸法例
      通し柱・六寸角   管柱・四寸角        胴差・五寸×尺二寸
      地棟・末口尺   桁、梁・五寸×七寸  窓鴨居・四寸×八寸  など
 
加工は全て作業場で手刻みでしています。
 
細工は、物によって全て仕口が異なります。
全ての仕口が違うのは、丈夫になるように考えて細工してあるからです。
   
棟上から内装工事など、完成までを全てを頭に置いて一つ一つ墨付けをして加工していきます。
墨付けをする際に、同じ一本の木でも使い方によって強度が大きく異なる為、木の持つ力を最大限に引き出せる様に、材木の特徴(そり・向き・上下・赤身,白太の具合など)を考慮して墨付けをしています。
 
 
破風・鼻隠し墨付け、加工 破風・鼻隠し墨付け、加工
破風・鼻隠し墨付け、加工
 
登木墨付け・加工 登木墨付け・加工
登木墨付け・加工
 
自然素材なので、子供にも無害です 自然素材なので、子供にも無害です
自然素材なので、子供にも無害です
   
集成材は一切使用していません。集成材は狂いは無いですが、長い年月で接着部分が剥離するおそれがあり、構造材には適していません。(例を言うと、愛知県で数年前にあった「愛、地球博」で、入り口門が集成材で作られていたのですが、雨や湿気により数ヶ月で剥離していました)
また、全て自然素材なので健康に良いです。
子供にも無害で、シックハウスの要素はありません。(シックハウスにより、アレルギーにかかる例は多数出ています)
 

基礎工事

基礎工事
 
地鎮祭
   
基礎はべた基礎で、防湿シートを敷いてあります。
このシートを施工する前には、防蟻(シロアリ駆除)をしてあります。
 
 
配管工事 配管工事
配管工事
 
配筋工事 配筋工事
配筋工事
 
WB工法・土台下ベースプレート施工 WB工法・土台下ベースプレート施工
WB工法・土台下
ベースプレート施工
   
土台据付には土台下シーリング工事をして、ベースプレートを使用しています。
 

棟上

棟上
 
今回の棟上は、前日に下組みをしました。
当日に棟が上がるようにする為です。(冬は日が短いので)
 
構造材は柱・土台がヒノキで、横架材が米松・杉で、丸太が地松です。
 
栓打軸組み工法の棟上は何種類もの栓を巧みに使い分けながら構造材を組上げていきます。
プレカットの棟上では、筋交いを大量に入れないと上へあがる事はできませんが、栓打軸組み工法は組上げていくほど丈夫になっていくので、筋交い無しでも揺れません。
(最初の一組目だけは倒れない様に筋交いは打ちます。)
 
 
棟上 棟上
ホゾも長いので丈夫で、構造材が狂いにくい様になっています。
構造材の大きさだけでなく、仕口は様々な細工を施して、家が丈夫になるように加工してあります。
(詳しいことは企業秘密です)
組上げる順番も、墨付けや刻みの時点で全て決まっています。
 
 
前日 下組み 前日 下組み
前日 下組み
 
当日 棟上 当日 棟上
当日 棟上
 
地棟には棟上げ日棟梁の名前と家主の名前を入れます。 地棟には棟上げ日棟梁の名前と家主の名前を入れます。
地棟には棟上げ日棟梁の名前と家主の名前を入れます。
   
小屋組みには地棟(じむね)胴梁(どうばり)登木(のぼりき)などの丸太を噛み合わせてあります。
これは屋根材や雪などの積載荷重を支えるだけでなく、耐震性を高めたり、台風などの風による揺れを軽減する役目も果たしています。
 
地棟は構造材の中でも特別なもので、これを組上げることから「棟上」といわれています。
地棟を上げて、組んでいく時が、棟上の一番の見所です。
この特別な地棟には、「上棟年月日」「棟梁の名前」「家主の名前」を入れます。
棟梁の名前を書かせてもらうので、責任を持って工事させてもらいます。
 

外部断熱工事と屋根・平板瓦工

外部断熱工事と屋根・平板瓦工
 
工事内容は、「外部断熱工事と屋根・平板瓦工事」です。
断熱材には、「発泡ポリスチレンフォーム 」の50mmを使用しています。
断熱材は施工するとき、隙間なくキチンと入れなければ断熱効果は下がってしまいます。
たまに他の現場で見かけるのですが、ゆるゆるの施工がしてあるものは断熱効果が悪いと聞きました。この断熱材施工は、WB工法の要にもなるので、慎重な施工が必要になります。
   
屋根材は平板瓦を使用しました。
瓦は金属系の屋根材よりも耐久性があり、断熱効果もあります。
屋根は一番熱を受けるので、金属系よりも焼き物の瓦の方が適していると考えました。
屋根の棟には、家の大きさから算出された必要量の通気がとれる「ハットヘルス」が取り付けてあります。
このハットヘルスにより、第1通気層・第2通気層の空気が排出されます。
この部材にももちろん気温を感知して自動開閉する装置が付いています。
 

透湿・防水シート ダイライト施工

透湿・防水シート ダイライト施工
 
外装サイディングを貼る前に、全面に「ダイライト」を貼ります。
ダイライトは、耐震・防火性能に優れており、これを施工することにより地震にもさらに強い住宅になります。
   
家を建てたら、火災保険に加入するのは必要になってきますが、ダイライトを全面貼りしてあると、ある保険会社の火災保険はかなり割り引かれます。
   
次に、透湿・防水シートを施工します。
これは屋内に漏水するのを防止します。
透湿性があるので、構造材が蒸れる事はありません。
 

軒天と外装サイディング

軒天と外装サイディング
 
次は軒天と外装サイディングの施工です。
   
写真では分かりにくいですが、軒天には換気口を設けてあります。 これも、WB工法には絶対に必要なものです。
   
サイディングの施工にもWB工法の通気層を考慮して施工してあります。
ここで外部からの熱を断熱するための「第一通気層」が確保されます。
 

基礎断熱施工

基礎断熱施工
 
WB工法は床下の空気を断熱に利用するため、基礎にも断熱材を施工する必要があります。
床下の空気は「夏は外気より冷たく、冬は外気よりも暖かい」という性質を利用しています。
床下の空気をバリアヘルスによって壁の中の「第二通気層」に循環させます。
バリアヘルスにも形状記憶合金の特殊なバネを使用しています。
これによって温度を感知して、空気の流れをコントロールしています。
 

床断熱施工

床断熱施工
 
1階の床には隙間なく断熱材を施工します。
これによって、冬冷たくなりがちの床も断熱することができます。
人それぞれ感じ方は違いますが、冬場なのに「素足でも冷たくない」や「床暖を入れているみたい」という意見も多数出ています。
 

小屋裏断熱施工

小屋裏断熱施工
 
小屋裏は普段生活している分には気づきもしませんが、家を断熱するには大変重要な場所になってきます。
夏場には60度近くまで気温が上がっていた例もあり、小屋裏を断熱しなければ大変な熱損失になります。
屋根の垂木に直接隙間なく施工し、ここでも第一通気層と第二通気層を確保します。
また、屋根の棟に取り付けたハットヘルスから熱と湿気を放出するように施工してあります。
この小屋裏断熱を施工することによって、夏場でも小屋裏の気温は室内と同じくらいになり、冷房をしていても熱損失が少ないため、省エネにつながります。
また、冬場の暖房でも同じことが言え、こういったところから年間の電気代が安くなります。
 
 
これらの断熱材は、施工方法と施工精度がきちんとしていないとWB工法の性能が十分に発揮されません。
すべての断熱材には、断熱をしたり、空気の流れを確保したり、湿気をコントロールするように施工してあります。
 

二階内装下地工事

二階内装下地工事
 
下地施工工事は、全ての仕上げがきちんとできるようにする重要な工事です。
石膏ボードを貼ってしまえば見えなくなってしまいますが、雑な施工がしてあると仕上げが悪くなったり、後々に悪影響が出てきます。
安いハウスメーカーは下地が荒いです。(経験者に聞きました。)
仕上げでは見えなくなってしまうものですが、内装工事では一番重要かもしれません。
   
この下地工事でも通気層の事をきちんと考慮して施工してあります。
すべての天井裏・壁体内は第二通気層となっています。
わずかな部分も壁体内結露が起こらないように考えてあります。
室内の結露は健康に悪く、壁体内の結露は家に悪いです。
この事をすべて解消してあるのは、WB工法と昔ながらの土壁工法だけだと考えております。
 

一階内装下地工事

一階内装下地工事
 
1階の洋間、廊下、玄関ホールの内装下地工事です。
2階同様に通気層を考慮して施工してあります。
1階の下地施工は床下の空気(夏は冷たく、冬は暖かい空気)を、壁や天井裏に循環させてより良い断熱効果をもたらすためにも重要です。
   
LDKは壁の一面だけクロスではないものを施工してあります。
広い部屋なので単調にならないように、ちょっとしたおしゃれポイントです。
廊下の下地も通気層はもちろん考慮してあります。
家の隅々まで通気と断熱がされるようにしてあります。
玄関ホールは解放感が得られるように吹き抜けとし、玄関に入って正面が階段室になっているので、ここにも一面クロス以外のものを施工して、おしゃれに見えるようにしてあります。
玄関土間、ポーチ、勝手口はコンクリート下地でタイル施工です。
 

和室施工

和室施工
 
今回は「和室施工」です。
化粧材は「無垢材」を使用しました。
天井板・竿・廻り縁・長押・落とし掛け・雲板は「杉赤」です。
床柱には「檜」を使用しました。
敷居・畳寄せ・雑巾摺れは「モアビ(洋桜)」です。
   
和室の天井は「竿天井」、縁側の天井は「目透かし天井」としました。
洋間とは違って和室はすべて化粧材で、しかも「無垢材」なので特殊な加工を施してあります。
天井を施工する時は「イナゴ栓」と呼ぶ、竹で作った特殊な栓を使います。
既製品の無垢材は無いので、天井板の加工や栓作りもすべて手作業です。
近年この和室の特殊な細工ができない職人が増えています。
あえて天井裏の写真を載せましたが、「吊り木」を細かく入れて丈夫にしてあります。
これによって天井が下がる「だり」を防ぎ、竿の「くるい」も防ぎます。
天井を貼ってしまうと見えなくなる部分ですが、見えない部分に「工夫」や「技」がたくさんあります。
これは和室、洋間に関係なく施しています。
この見えない部分を手抜きする人が少なくないです。
見える部分も見えない部分も、一切手抜きしない事が僕達の「モットー」です。
縁側と床の間横のクローゼットの中にも無垢の杉板を施工しました。
物入れの中は「結露」を引き起こしやすいですが、和室にもちゃんと通気層を施工してあるので、WB工法の特徴の「透湿性能」によって解決してあります。
壁の仕上げは「塗り壁」と「クロス貼り」を選択できますが、今回は「クロス仕上げ」としました。
 

2階完成

2階完成
   
二階の完成写真です。
二階には主寝室、子供部屋二つ、納戸、トイレ、べランダ、吹き抜けがあります。
主寝室にはウォークインクローゼットがあります。 天井についているのが「ヨドマーズ」というWB工法の部材で、室内の空気を対流させます。 主寝室の壁1面には単調にならないようにクロス以外の羽目板を施工しました。
子供部屋は二つあって、施主の考えで南面に配置されていています。
両部屋ともクローゼットがあります。
吹き抜けには壁面にちょっとしたポイントで四角い穴を開けてみました。
ここの天井についているのは「サイクルフロー」というWB工法の部材で、これは1階2階の空気を対流させます。
空気を循環させる事によって家の中の温度・湿度を一定に保たせ、冷暖房機の省エネにもつながります。
外になりますが、オール電化仕様なので、パナソニック製のエコキュートを設置しました。場所が隣地との間が狭かった為、薄型のものを設置しました。 基礎部分の四角い穴は換気口で、工事完了時に「アンダーヘルス」というWB工法の部材を取り付けます。特殊なバネを使っている為、外気温を感知して開いたり閉まったりします。断熱を効かせて、湿度調整をする為に重要な部材です。
 

住宅機器

住宅機器
   
住宅機器とはキッチンやユニットバスなどの事の総称で、その家のデザインや雰囲気にも関連しますし、施主様の家族の中でも一番奥様が重要視されます。
デザイン重視のものや品質を重視しているもの、または使い勝手を重視しているものなどさまざまです。
 
今回のキッチン、ユニットバス、洗面化粧台は品質重視で「タカラスタンダード製」を設置することになりました。
タカラスタンダードは「高品位ホーロー」を採用しており、品質はトップクラスです。
キッチンは「LEMURE(レミュー)」で対面式です。
対面カウンター下には全てが収納できるスペースになっています。
背面にはキッチンと揃いのカップボードを設置しています。
ユニットバスは「PREDENCIA(プレデンシア)」の一坪タイプです。
浴槽も壁面パネルも全てホーローでできています。
耐震システムバスで、震度6強相当の振動にも耐えます。
洗面化粧台は「Eleena(エリーナ)」です。
こちらもすみずみまで高品位ホーローで出来ている為、湿気や水はねに強く、お手入れがとても簡単です。
また、トイレの便器にはINAXの「SATIS(サティス)」を設置しました。
ロータンク無しのシャワートイレです。
これらの住宅機器ももちろん他メーカーからも選んでいただけます。
施主様の希望やご予算に合わせて提案やアドバイスもさせていただきます。
   
1階の完成写真です。
1階は玄関吹き抜けホール・LDK・和室・洗面脱衣室・浴室・トイレ・勝手口(土間付き)があります。
収納スペースは6箇所あります。
LDKにはヨドマーズを設置する事で、室内空気を対流させて大きな居室でも冷暖房が無駄なく行き渡らせることができます。
2階の主寝室同様に壁一面と、部分的に羽目板を施工する事でオシャレな感じに仕上げました。
南面に大きな掃き出し窓を設けたので、たくさんの採光で明るく、暖かい部屋になっています。
玄関吹き抜けホールには階段があるので、階段手摺り壁にも羽目板を施工してみました。
和室には本格的な和室の施工をしましたが、普通「ふすま」である収納スペースの押入れ扉には「クローゼット折れ戸」を付けてみました。
勝手口に土間を設け、最近は当たり前になった「ゴミの分別」などが出来るようになっています。
サッシ関係は1階2階共に、全てペアガラスになっています。
 
全ての壁、天井から湿気と有害な化学物質を通気層を通して屋外へと排出させる事ができます。
この能力によって「結露現象の解決・シックハウス症候群の解決」が実現しています。
これはWB工法のみの能力です。
 

家族の声

家族の声
 
家族の声 家族の声
自分たちの家を建てるにあたって「栓打軸組工法」と「通気断熱WB工法」を採用したのは、「丈夫で安心して健康に住める家」を求めたからです。
注文住宅なので、平面計画の段階で家事がしやすい動線になっていて楽です。
また、設計上天井高が高くて吹き抜けもあり、間取りを大きく取ってあるので開放感があります。
そして通気断熱WB工法の「健康住宅でシックハウスになりにくい」という特性からか、ひどかった子供のアレルギー性鼻炎がマシになりました。
「夏涼しい」という特性では、夏場に二階に上がった時のムッとする暑さは無く、一階と気温があまり変わりませんでした。
驚きだったのが、天井裏(屋根裏)が普通サウナ状態なのに、室温と同じかそれ以下だったのにはびっくりしました。 「冬暖かい」という特性では、今までの家は暖房をつけている部屋から廊下などに出た時にヒヤッとする感じがあったけど、この家はそれほどひどく感じません。
冬場に今までの家は朝の室温が3~4℃位が普通でしたが、断熱が効いているのでどの部屋も暖房無しで10℃以上に保たれています。
また、子供がすぐに靴下を脱いでしまって足が冷えないか心配していましたが、床暖房が無くても冷たさがそれほど無いので安心です。
「省エネ」という特性では、前の家はオール電化仕様ではなかったのではっきりは分かりませんが、確実に光熱費は安くなりました。
結露は今の所全くしていないので、カビの発生の心配もないです。
空気環境が良く、健康的な住宅なので小さな子供がいる私達には安心できる家です。
構造的にとても丈夫な住宅なので、今ハウスメーカーの住宅が「寿命26年」と言われていますが、その心配も無く子供の未来に譲れる家になったと感じています。
 

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●事業内容
 建築業
 (注文住宅,新築,増改築,改装) 
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